投手(ピッチャー)のコントロール(制球力)を改善するための練習法と対策を公開しています。
あなたは、コントロール(制球力)を安定させるために、
特別に取り組んでいることはありますか?
ピッチャーであれば、制球力は投手の生命線といった認識を抱いているかと思います。ピッチングで大切なことは、速いボールを投げることと、安定したコントロールが必要不可欠になります。
いいピッチャーになるには、ボールの緩急やバッターとの駆け引きなどを学ばなければいけませんが、スピードとコントロールがこれらの基礎となります。
あなたは、コントロール(制球力)が悪いと悩んでいませんか?
野球においてコントロールを安定させるためのトレーニングは、ピッチャーにとって最も重要です。
今までは、ピッチャーであれば走ることで、体力をつけるというような考え方が多くありました。もちろん走るというトレーニングでも、様々な要素を獲得することができます。
しかしピッチャーとしては、これだけではいけません。
実は、ピッチャーのトレーニングとして、これを行えば良いというわけではなく、様々なトレーニングを組み合わせていくことで、あなたに必要なパフォーマンスとして、制球力(コントロール)や球速アップに繋がっていきます。
ピッチングで大切なことは、速いボールを投げることと、安定したコントロールが必要不可欠になります。
ここでは、投手(ピッチャー)の武器となるコントロール(制球力)の安定のために、どのような練習・トレーニングが必要になるかという点を詳しく考察してみたいと思います。
まずはピッチングでコントロールが安定しない原因を知ることが大事!!
野球の投手にとって重要な制球力(コントロール)ですが、思ったところに決まらなくてイライラしてしまうことって、ありますよね。
いろいろ試して、上手くいかなくて深みにどっぷりハマり抜け出せなくなって、、、なんてことあなたも経験ありませんか?
コントロールを改善しようとするとき、多くの投手は「どうすれば狙ったところにボールを投げられるか?」と、考えてしまいます。
しかし、この考え方ですと、何をすればいいかが見つかり難くく、試行錯誤の末にかえってコントロールを悪くする原因さえ引き起こしてしまったりします。
では、なぜコントロールが安定しないのか?
その原因を考えて見ましょう。
@.投球フォームが合っていない
効率よくボールまでパワーを伝えるためには、その人にあった投球フォームを模索する必要があります。投球フォームを見直してみましょう!
A.投球に必要な筋力が弱い
必要な部位に、必要な分だけ補強する。というのが理想ですが、特に下半身を含めた体幹を強化する必要があります。
B.肩、肩甲骨、手首などの関節が硬い
体の柔軟性もそうですが、個々の関節が柔らかいほうが有利。特に肩甲骨の動きは意識する必要があります。
C.投げる時に力が入りすぎている
緊張、力み、によって投球の連動性が失われるとコントロールはもちろん、スピードもでなくなります。いかに脱力できるかも投手にとって重要なセンスになります。
などが、考えられます。
投手がコントロールを改善するために考えないといけないのは「どうすれば狙ったところにボールを投げられるか?」ではなく「どうすれば同じフォームで投げられるか?」ということです。
常に同じフォームで投げられれば、投球や送球のコントロールを良くするために重要な「リリースポイントが安定」することになります。
リリースポイントを安定させることは、フォームを安定させるということです。
フォームがバラバラであったり態勢が悪いと、どんなに優秀な選手であってもなかなか思うようにコントロールできません。
さて、ピッチャーのトレーニングとして、これを行えば良いというわけではなく、様々なトレーニングを組み合わせていくことで、あなたに必要なパフォーマンスとして、コントロールの安定や球速アップに繋がっていきます。
野球においてピッチャー(投手)とは、より少ない失点で試合を作ることを求められます。
コントロールの良い投手(ピッチャー)は、狙ったコースに投げ分けられますから、打者を抑えることができる確率が上がり、そして投球の武器の1つになります。
では、コントロールを安定させるためには、どうすればいいのか。。。
その前に、あなたの目標を明確にしておきましょう、、、
今回は、コントロールの安定ですから、
マウンドから投げる時のコントロールを良くしたい
試合になるとコントロールが乱れるのを改善したい
などなど、となりますかね。
何でもそうですが、目的をしっかり持って取り組むことが必須になります。
それとコントロール(制球力)には、
技術的なこと(フォームなど)
肉体的なこと(トレーニング、関節の柔軟性など)
メンタル的なこと(試合になると緊張するなど)
この3つの要素が複雑に絡み合っていますから、これを、こんだけやったら、結果が出る。といった指標はありません。
その選手の持つ取り組む姿勢とか個人にあったトレーニング方法を模索することになりますから、焦らずに継続する必要はあると思います。
しかし、上の3つは強く意識する必要があると思います。
まずは、技術的なこと、肉体的なこと、に重点において考察してみようと思います。
投手(ピッチャー)がコントロール(制球力)を安定させるためにやるべきこととは!?
野球において投手(ピッチャー)を担うのであれば、誰しもコントロールが良く、投球リズムも良く投球することで、監督さんや守っている野手の信頼を得られる必要があります。
制球力が良い投手というのは安心して任せられますから、監督としても使いやすい選手といえます。
コントロールを安定させるには、投げ込む事も大切ですが、ただ投げ込むだけではダメですよね。正しいフォームで投げ、そして効果的な練習をする必要があります。
コントロール(制球力)を安定させるための効果的な練習方法とは、
簡単に言うと、
@.自分の投球フォームを固める
A.投球に必要なインナーマッスルを鍛える
ということになります。
コントロールが良くなるためには、自分の投球フォームやリリースポイント、体重移動などを見直し、実際に試合で投げた際に今までより上達した投球ができるように、しっかりと矯正しなければなりません。
もし悪いクセ等がついていた場合、かなりの時間がかかりますから、繰り返し繰り返し反復し自分のモノに出来るように頑張りましょう。
自分の投球フォームを固める
野球の投手(ピッチャー)は、何千回、何万回もピッチングやシャドーピッチングをすることにより、投球フォームを作り、そして固めていきます。
人間の体には運動習熟能力という習性が備わっているそうです。通常は 2,000回以上同じ動作を繰り返すことにより、その動作が体に染み込むようになる。と言われています。
ですが、もしも間違った形で運動習熟してしまうと、それを修正するためには 2,000回以上の反復により改善していかなくてはなりません。
良いフォームも悪いフォームも運動習熟してしまう。ということですね。ちょっと慎重にすすめないと厄介なことになりかねませんね。
週末だけ野球をやっている選手の場合、例えば週に100球投げ込んでいるとします。すると20週間(約5ヵ月)で2,000球に到達します。もしこの間ずっと同じ投げ方を続けていれば、その動作が20週間かけて体に染み込むことになります。つまり、20週間反復して教え込んだ運動動作を習熟するということになります。これはもちろん投球だけではなく、送球、守備、打撃、走塁すべてに言い換えることができます。ですから、正しい形で基本動作を繰り返し練習することは、とても大切なことなんですね。
こうして、自分に合った納得のいく投球フォームをものにすることで、コントロールも安定して、球速もアップしていきます。
さて、フォームを固めるには、当たり前のことですが、正しいフォームで固めないといけません。勘違いしたまま投げ続けると、それすら気づかずに、ずーっと行っちゃいかねませんよ。汗;
フォームを正しく固める。その流れを以下に簡単に説明してみます。。。
ビデオで自分のフォームをチェックし欠点・修正点を見つける
↓
@シャドーピッチングで形をつくる
↓
A下半身を強化する
↓
B体重移動をしっかりと行う
↓
Cキャッチボール(遠投)で動きを確認
↓
Dピッチング練習
↓
E投げ込んで固める
この中で一番大事なのがキャッチボールです。一番やさしそうで難しいのがキャッチボールとも言えますね。
シャドウピッチング、下半身強化、体重移動、で得た(強化した)能力を、ボールを使ってしっかりと身体に染み込ませる作業がキャッチボールですからとっても重要です。
更に、遠投なども取り入れてフォームを固めていくといいと思います。
とにかくゆっくりでいいので正確に投げるようにする。この基本を決して侮ってはいけませんよ。
もう少し詳しく見ていきましょう。
ビデオ等で自分のフォームをチェックしたら、欠点や修正点を念頭において、以下の @〜Eまでを一連のルーティンとして取り組む。といったやり方になります。
@.シャドーピッチングで形をつくる
ピッチングの練習方法のひとつであるシャドーピッチングとは、ピッチャーが実際に投球を行わず、投球動作だけを繰り返し行う練習ことを言います。
投球フォームの問題点を改善したり、リリースポイントの位置をチェックしたり、野球で実際に投球した際にはチェックできない、細かい部分を修正するのに役立つ練習のやり方です。
また、野球の練習でシャドーピッチングを繰り返し行うことで、自分の投球フォームを理想的な形にして、投球を上達させることも可能になります。
実践(試合)でボールを投げる投球に関する動作は、全てこのシャドーピッチングで練習したことを実践することになります。
そういった意味でも、野球の練習で行うシャドーピッチングは、さまざまな効果を得ることのできる、ピッチャーにとって非常に重要な練習方法のひとつなのです。
では、実際にシャドーピッチングを行い、投球フォームやリリースポイントをチェックするには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
野球でシャドーピッチングの練習を行う場合、ボールの代わりにタオルを使用するのが一般的なやり方になります。
タオルを使用してボールを握るように
野球の練習でシャドーピッチングを行う際、タオルの真ん中を人差し指と中指に引っ掛け、ボールを握るように持ちます。
この持ち方にしてシャドーピッチングを行うやり方にすることで、野球でボールを投げる時の感覚を得ることができ、腕を振ると抵抗があり少し負荷がかかるため、実際に野球で投球した感覚に近い状況を作ることができます。
鏡を見ながら自分の投球フォームを確認する
シャドーピッチングを行う際、鏡を見ながら投球フォームをチェックするのも重要で効果的な方法です。
投球フォームやリリースポイント、体重移動の動作、などをチェックするのが目的のため、自分の投球に関する動きをしっかりと把握する必要があります。鏡を使用するやり方にすることで、自分を客観的に見ることができ、自分の動きをしっかり把握できるため、問題を改善するのに効果を発揮します。
A.下半身を強化する
なぜピッチャーの下半身トレーニングのメニューに筋トレが必要なのか?
これはですね。簡単に言うと、高校球児からメジャーリーガーまでピッチャーのトレーニングに下半身の筋トレを取り入れて、結果を出している選手がめちゃくちゃ多いからです。
今も昔も、結果が出ているやり方が正しい。という事になりますかね。。。
ところで、筋肉には性質の違う「速筋」と「遅筋」と2種類あります。速筋はすばやく動く筋肉で持久力がないのですが、瞬発的な力を発揮します。遅筋は大きな力は出せないですが、持久力があります。
ピッチャーはどちらの筋肉の方が、より必要かというと、、、それは、速筋です!
発達した速筋のおかげでピッチャーは速いボールを投げられるのです。速筋を鍛えるような筋トレをすれば、筋肉が大きくなり見た目が重そうでも、驚くほどすばやく動くことができます。
それではどうすれば速筋を強化することができるのでしょうか?
それは筋トレをする時、できる限りスピードを速くすることです。スピードを意識して反復します。つまり・・・速く上げ下げすると言うことですね。間違ってもスロートレーニングみたいにゆっくり上げ下げしないようにして下さい。
下半身強化の王道「スクワット」
ピッチャーの下半身の筋トレメニューのひとつに「腰割りスクワット」があります。
腰割りとは、お相撲さんが足を大きく開いて腰を落とす、あれです。簡単に言うとワイドスタンスのスクワットです。
その際、膝とつま先は同じ方向を向けてください。イチロー選手は打席に入る前や守備の時に、その状態で肩を入れてストレッチしてますよね。
なぜピッチャーに腰割りスクワットをおすすめするのかと言うと、ピッチャーで大切な下半身(股関節周り)の筋肉(大殿筋・大腿四頭筋・ハムストリングス・内転筋など)をすべてバランスよく強化できるからです。
ピッチャーの下半身強化のための重要な2種類の「ランジ」
「ランジ」はピッチャーにとってスクワットとともに重要な下半身筋トレメニューのひとつです。ランジとは足幅を肩幅くらいに開いて立ち、片足を前や横などに一歩踏み出し、踏み出した足を深く曲げ、その後もとに戻る筋トレです。
今回は2種類「ウォーキングランジ」と「サイドランジ」を紹介しておきます。
ウォーキングランジは、
ピッチャーに必要な筋肉を強化できるだけでなく、足が速くなりたい人にも大切なスプリンターの筋肉といわれる腸腰筋もしっかり強化できるため、どんなスポーツ選手にも最適な下半身の筋トレメニューになります。
サイドランジは、
特に軸足の蹴る力をしっかり強化できます。軸足の蹴る力を強化できるということは腰の回転スピードもアップし球速アップも期待できるので、サイドランジもピッチャーにとって非常に重要な筋トレになります。
ランジはスクワットよりもピッチャーに必要なお尻(大殿筋・中殿筋)・太ももの内側(内転筋)・太ももの後ろ側(ハムストリングス)が効果的に鍛えられ、それによってピッチャーに大切な地面を蹴る力の強化もできます。
ピッチャーは投球動作で軸足(右ピッチャーなら右足)だけで立つバランス能力も必要です。また最後には踏み出した足(右ピッチャーなら左足)で全体重を受け止める力も必要で、それもランジでしっかり強化できます。
ランジはピッチャーの投球動作と共通する下半身の使い方をするので、ものすごく重要といわれています。
ピッチャーに必要な下半身の筋肉を効果的に強化できるため、スクワット系よりもオススメかも知れません。
B.体重移動をしっかりと体に教え込む
投手としての能力を高めていく中で必要なことは、フォームであったり、考え方であったり、体力面であったり、さまざまあると思いますが、まずは「体重移動」ですよね。
これが上手くできないとボールに適切に力が加わりませんから、球速アップには「体重移動」は重要な要素になります。
どのように、貯め込んだ力を漏らさずに、指先に伝えていくかは体重移動いかんによって、大きく変わってきます。体重移動が上手くできていなければ、いくら体力が恵まれていても、いい球は行きません。
体重移動のコツ
下半身のフォーム固めは、右図のように体重移動を意識しながら行います。あらかじめピッチングで広げる足幅を開いて、腰を落とします。
で、この時の体重は軸足に掛けます。(右ピッチャーなら右足) この軸足の体重を、今度は踏み込む足の方へ移動させます。
この動作を20回×3セット行います。これがきつかったら、10回×3セットから少しづつ回数を増やしていきましょう。
ボールに威力を付ける手っ取り早いやり方は、助走をつけて投げれば良いですよね。
ではなぜ、助走を付けて投げればボールの威力が増すのでしょうか?
単純な話ではありますが、助走(加速分)した分の「スピード(力)」がボールに加わるからです。それともう一つの力が加わって、それが「体重移動」なんです。
助走という反動を利用することで、前への体重移動がスムーズに行われます。体重移動がスムーズに行われた分だけ、ボールに威力が付くという訳です。
で、肝心のピッチャーですが、ピッチャーはプレートに足を掛けて投げる決まりがあるので、当然助走を付けることができません。
しかし、ピッチャーにはマウンドという特殊形状の上から投げる必要があります。このマウンドを上手く使わないと宝の持ち腐れになってしまいます。
で、このマウンドの効果って何だろうって考えると、
打者との角度が付く
体重移動がスムーズにいく
ということになります。
1つ目は、マウンドが高くなっている分投球に角度が付きます。打者からするとかなりの高く見えたりしますよね。2つ目の、体重移動がマウンドを上手く使うかどうかの分かれ道になってきます。
マウンドはご存知のように傾斜になっているので、普通に投げれば体重移動が上手く行くんですね。この特徴を上手く掴んで利用できるピッチャーになってほしいと思います。
C.キャッチボール(遠投)で動きを確認
野球を始めたばかりの選手がまず最初にやる練習がキャッチボールではないでしょうか?
キャッチボールは、スローイングや捕球を身に付けるとても大切な練習です。
しかし、何も考えず、ただボールを投げて、捕っているだけでは、正しい動きはなかなか身に付きません。
なぜなら、投げる動作は日常の中でほとんど使わないのです。
「大人になったら勝手にボールを投げられるようになった」とはいかないのです。スローイングは、実際にボールを投げる動作をしながら身に付けるしかありません。
投げるときは、身体は相手に向かって正対せず、グラブを持つ手の方の肩が相手を向くようになります。耳と同じくらいまでヒジがあがるようにするといいですね。
次に遠投になりますが、遠投で遠くまで投げられる能力と球速は比例するとも比例しないとも言われています。
ではなぜ、遠投をするのか、と言うと。。。それは、体を大きく使ってボールの重さを感じながら投げる練習を行うためです。
しかし、投げる方向を間違えるとデメリットが大きくなります。
その方向とは斜め上に投げることです。
遠くに投げようと思ったら斜め上の角度に投げた方が距離はでますが、実際の試合でその角度で投げることはありません。いわゆる練習のための練習になってしまいます。
ですから、できるだけライナーで、地上2メートルほどの高さの軌道で投げるようにしましょう。この低い軌道で投げられる距離を伸ばしていくことが肩を強くする、球速を上げていくために必要な要素になります。
そのため、遠投で距離を投げられてもライナーの軌道で遠くに投げられなければ球速は上がっていきません。
反対に、遠投の距離はそこまででもその軌道がライナーであれば球速は速くなりやすくなります。ライナーの軌道というのはリリースの位置が前にならないと投げることはできません。
また、投手はマウンドの傾斜がある中で投げていくため、よりリリースポイントというのは前にならなければいけません。このポイントで最大のパワーを出していける。といった遠投をしていくべきなのです。
そういった確認も遠投でしていくことができます。
遠投と球速の関係について、今回お伝えしてきましたが、練習の目的を理解して取り組んでいくことで、ただ遠投で遠くに投げられるのか、その遠投で球速アップを目指していくことができるのか、が変わってきます。
一つ一つの練習には必ず取り組む意味があります。そのことを考えて取り組むことで、今以上にレベルアップしたスピードが付いていく。と思うのです。
D.ピッチング練習
ピッチング練習で気をつけることは、まずは軸足でしっかりと立つことです。
軸足でしっかりと立てているピッチャーと立てていないピッチャーがいますが、メジャーでも活躍している前田健太投手なんかは、日本にいる頃から、しっかり軸足で立てていますよね。
小学生や中学生ですと、まずこの軸足でしっかりと立つ。という事がなかなかできないんです。軸足で立てないまま投げようとすると体重の乗ったボールを投げることができません。
そこで、まずは下半身を強化して欲しいのですが、その後は軸足に体重を乗せて投げる練習が必要になります。
そして、今までの練習やトレーニングの成果として
実際のマウンドから投げて見ましょう。
その1:安定した投球フォームを身に着ける
いつでも簡単にストライクを投げられるように、リキまずにリラックスして投げてみましょう。安定してストライクを投げるためには、安定した投球フォームが必要です。その為にはシャドーピッチング(鏡に向かって擬似投球する)をしっかり取り組みましょう。
その2:コースを投げ分ける
投球フォームが固まってきたら、コースの投げ分けに挑んでみましょう。
ジュニアの頃ですと「インコースに投げろ、アウトコースに投げろ」と指示を出すと、手先でボールの行き先を操作しようとしますから、要注意です。
ピッチャーにコースの投げ分けを教える場合は、根拠を示して指導します。ここでは同じフォームで投げられるようになれば、自分の思い通りのコースになげられることを理解させます。
そして「ピッチャープレートを広く使う投球」を教えます。
右ピッチャーが右打者のインコースに投げる場合は、
プレート板の右を踏んでから投げる。
右ピッチャーが左打者のインコースに投げる場合は、
プレート板の左を踏んでから投げる。
といった具合です。
手先でこねくり回してコースを投げ分けるのではなく、同じフォームで投げ出しの位置から変えてしまうことで、コーナーワークを実現するのです。
その3:高低を投げ分ける
低めに投げられるというのは、プロ野球でも好投手の条件です。では、どうやったら低めに投げられるのでしょうか?
ピッチャーに高低の投げ分けを教える場合は、ボールを投げ出す「リリースポイント」を調整する必要があることを教えます。
低めに投げたい場合、右ピッチャーであれば、上げられた左足を着地するポイントを気持ちバッター寄りに踏み込むことでリリースポイントもバッター寄りに近づき、もともとの球道よりも低く投げられるはずです。高めに投げたい場合は、その逆を実践します。
あとは投げ込みによって、その加減を確実に自分のものにする努力が必要になります。試合中にピッチャーの投げるボールが高めに浮き出した場合にも、このリリースポイントのチェックを、ベンチからバッテリーに対して指示します。
その4:タイミングを外す
ピッチャーのフォームに合わせて「1・2の3」のタイミングで待っていることが多いバッターは、そのリズムを崩されるとバッティングがあっけなく崩れます。
その為、クイックと言われる、速いフォームからの投球や、セットポジションの時に「セットしている時間を長くする」のも効果的です。これらはいずれもバッターのタイミングを狂わせるばかりか、時には集中力を削ぐことも相乗効果として期待できます。
その5:球速に緩急をつける
ここで小学生は変化球禁止らしですが、球種についてはストレートだけでも、球速に緩急をつけることで投球バリエーションが多彩になります。
持ち球として、
(1).がんばって投げる速い球
(2).普通に投げる球
(3).スローボール
だとします。この3つのコンビネーションだけでも、そう簡単には打たれない配給にしていく訳です。
例えば、(2)である程度低めに投げてカウントを稼ぎ、(1)を見せ球にして(3)で凡打に打ち取るとか、(3)を続けて眼を遅い球に慣れさせてから(1)で空振り三振を狙うなど、
配球やコンビネーションのパターンはプロ野球と大して変わらないです。ここを考えて突き詰めていくと投球が楽しくなりますよね。
E.投げ込んで固める
フォーム固めの最終仕上げは、やはり投げ込みです。コントロールをつける場合でも投げ込みですが、フォーム固めにも投げ込みです。
投げ込みによってリリースポイントが安定するので、コントロールが良くなります。投球フォームを固めるということですね。
「投げ込み」で気を付けるポイント(右投手の場合)
@.軸は常に一定させること。軸のどこかにブレが生じると体のバランスが崩れるため、ボールが高低したり、スライドやシュートする。
A.肘を上げる。肘は肩の高さで十分です。突っ込みが早い(体重移動が早い)と肘が上がりきらないので注意する。
B.ステップした膝が割れてはいけない。膝が外側に開くとフォームが安定しない。左足は目標に真っすぐに踏み出す。
C.フォロースルーでは、右肘が左膝に当たるくらいに腕を振る。
D.右足はプレートにくっついている状態をつくっておく
E.左膝が曲がるくらいにして体重を乗せる。
中学生ぐらいなら、これらの基礎的な知識を頭に入れて投げ込みをして、投球フォームを固めましょう。プロで活躍している投手も最初からコントロールが良かったわけではありませんからね。
軸足にしっかり乗ること、お尻が落ちないように体重の移行をスムーズにすること、もたれないなどのポイントをチェックしながらフォームを固めていきます。
フォームを固める時に一番いいのが、平面ネットを背中側に置いて壁を作ったり、ばらつきを少なくするために両サイドにネットを置いて狭いスペースから投げる練習です。
横浜高校の三方を囲む「オリ」からのピッチング練習では、渡辺監督が、「投球とはいかにボールに力を伝えられるか」だと言っていたそうです。
昔は力を貯め、背中側に腕を回して投げるフォームが速球投手のイメージとしてありましたが、近年科学的な分析が進んでこうしたフォームは、「腕の振りに無駄な動きが生じ、安定した投球をすることが難しい」と言われています。
現在は野手のように小さく振りかぶった位置から鋭く投げ込むのが主流のようです。
テークバックの際に右投手なら1塁側、左投手なら3塁側に腕を伸ばしすぎるとネットに当たって投げられない。後ろも同じで後方に腕を伸ばしすぎても投げられないという事で、自然に理想のフォームに修正されるという訳なのです。
インナーマッスルを鍛える
インナーマッスルと言う言葉を一度は聞いた事があると思います。
プロ野球選手を始め、多くの投手が『インナーマッスル』を鍛えています。
インナーマッスルを鍛える方法はどんな方法があるのでしょうか。また、なぜインナーマッスルを鍛えるのでしょうか。
インナーマッスルとは?
インナーマッスルとは小さい筋肉で肩関節の深層部にあります。
肩にある棘上筋(きょくじょうきん)・棘下筋(きょっかきん)小円筋(しょうえんきん)・肩甲下筋(けんこうかきん)の4つがあり、ローテータカフとも言います。
肩関節は人の体の中で一番広く動きます。なのでピッチングという大胆な事が動作の中心で可能になる訳です。
ですが、不安定でデリケートなのもその肩関節なのです。その不安定な肩関節を安定させてくれるのがインナーマッスルなのです。
インナーマッスルを鍛えると肩関節が安定し怪我、故障の防止になります。
筋肉を鍛えるとなるとバーベルなどを使用したアウターマッスルのイメージが強いですが、インナーマッスルとアウターマッスルをバランスよく鍛えないとパフォーマンスが低下してしまいます。
また、肩関節を鍛え安定すると筋肉がしまり速度アップにも繋がります。
アウターマッスルは体の成長期が終わってからでもトレーニング可能ですが、インナーマッスルは体が小さいうちに行っても問題ないトレーニングです。
むしろ、特に投手であれば野球を始めると同時ぐらいに始めた方が良いトレーニングかも知れません。
インナーマッスルの鍛え方
ピッチャーに必要な方のインナーマッスルは棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋です。
いわゆるローテーターカフといわれる肩関節にある筋肉を4つに分けたものなので、頭の片隅にでも入れておく程度でいいと思います。
インナーマッスルは小さな筋肉なので、重い負荷をかけるとインナーマッスルではなくてアウターマッスルが反応してしまいます。
なので、強度の低いチューブを引っ張るくらい軽い負荷でゆっくり回数を多くやるのがいいです。
棘上筋(きょくじょうきん)のトレーニング
足を肩幅に開きます。
ゴムチューブの端を片足で踏んで、踏んだ足と逆の手で肘を伸ばした状態でチューブを斜め上にあげます(3秒くらいかけてゆっくりと)。戻すときもゆっくりと戻す。
棘下筋(きょくかきん)のトレーニング
ゴムチューブの端を柱等に縛って固定します。
固定している箇所の横に立ち、反対側の手の肘を90度に曲げ脇を閉めてチューブをゆっくり外側に引っ張ります(脇にタオルを挟むと脇が開きませんよ)。戻すときもゆっくりと戻す。
肩甲下筋(けんこうかきん)のトレーニング
棘下筋のトレーニングと同じ準備をして、今度は逆に固定している箇所の手を内側に引っ張ります。ゆっくりと戻す。
小円筋(しょうえんきん)のトレーニング
テーブルの上で腕相撲みたいに肘の乗せてゴムチューブを握る反対側の手でゴムチューブをテーブルに挟んで固定する。
テーブルに対して約45度からスタートして90度まで曲げる。ゆっくりと戻す。
筋肉がパンパンに張るまでやってはダメですよ。少し疲労を感じるくらいが丁度いいです。
1セット20〜30回、1日2、3セットを目処にがんばりましょう。
毎日出来なかったら、週3,4回でもいいですよ。続けることが重要です!
コントロールの安定には、たった4つのことを意識しながらトレーニングするだけ!
野球ピッチャーのコントロールを安定させるための効果的な練習方法とは、
@.自分の投球フォームを固める
A.投球に必要なインナーマッスルを鍛える
ということでしたね。
制球力を安定させるためには、自分の投球フォームやリリースポイント、体重移動などを見直し、実際に野球をした際に上達した投球ができるようにしっかりと矯正しなければなりません。
繰り返し反復して、身体に覚えこませることで、投手(ピッチャー)全てに共通している
腕をスイングする速度の速さ
踏み込みの強さ
体がよくしなる柔軟性
各関節の広い可動性
など、ピッチャーに必要な全てを強化&改善し、狙ったところに制球できるコントロールの安定を目指します。
もし悪いくせがついていたらかなりの時間がかかりますから、繰り返し繰り返し反復し自分のモノに出来るように頑張りましょう。
ピッチャーのコントロール安定のために効果的に鍛えるトレーニング教材も揃っています。
とても簡単で、誰にでも、ご自宅で、一人でできるテキストになっています。決して「無謀な辛いトレーニング」ではありません。
実は、大きく大別すると、投手としての効果的なトレーニングは、4つのことを意識しながらトレーニングするだけなんですよ。
コントロールを磨くためには・・
@.リリースを安定させる。
A.そのためには体重移動を安定させる。
B.そのためには。正しい投球フォームを身に付ける。
C.そのためには、それを実現させる筋力と可動域を身に付ける。
まずは上記4つをマスターして、コントロールを磨いていく必要があります。
才能あふれる投手なのにコントロールが悪くて試合で使い難い投手は多くいます。特に左投手に多く見られるケースです。素晴らしい球種を持っていて荒れ球が魅力の投手もいますが、勝ち続けられる投手は一握りです。
また、コントロールが悪い投手の特徴は4つあります。
四球、死球が出るとピンチが広がる
球数が増えてスタミナへ大きな影響を及ぼす
配球がしにくく、ゲッツーを打たせたいなどの注文通りに打者を打ち取れない
野手がリズムを取りにくく、集中力を保ちにくい
このような理由が挙げられます。
逆に言えば、コントロールが良い投手は、この内容が逆の結果となり、チームに良い流れを生み出します。
短期間でコントロールの安定だけではなく「ピッチャーとしての理想的な体」も手に入れることができるといいですね。
【短期間での制球力アップ】ピッチングのコントロール安定教材のおすすめランキング♪
以下では、実際に野球上達への道標で「野球上達教材」を調査し、一体どれが本当にコントロール安定に効果的だったのかをランキングにました。
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指導者の実績 |
三井浩二 |
収録時間・内容 |
DVD2枚組/合計125分 |
特典 |
@コントロール改善保障付き! |
対象者 |
ピッチャー(全年代)・野球の指導者 |
総合評価 |
【編集部のコメント】
今現在、他の選手よりコントロールが悪くても問題ありません。
この「野球ピッチャー上達革命」は、小学生から実践できて、何が原因でコントロールが悪いのか、どんな悩みの壁にぶつかっているのか、個人の原因を探りながら練習できるように工夫しているのが特徴です。
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そうです、元埼玉西武ライオンズ1軍投手の三井浩二さんが、大事な場面で安定してストライクを取れる投球術を教えてくれます。
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14,800円(税込) |
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指導者の実績 |
佐々岡真司 |
収録時間・内容 |
DVD3枚組 総収録時間:205分 |
特典 |
@90日間返金保証制度有り |
対象者 |
ピッチャー(全年代)・野球の指導者 |
総合評価 |
【編集部のコメント】
打ちやすい投手と打ちにくい投手の違い。バッターから見た「打ちにくい投手」とは、いったいどんな投手なのでしょうか?
それは、なかなか腕が見えず、ボールの出所がわからない投手なんだそうです。
なぜ、1999年にノーヒット・ノーランを達成した元広島東洋カープ「18」佐々岡真司氏のピッチング理論を実践すると、バッターのタイミングを外し、空振りや凡打の山を築く「勝てるピッチャー」になれるのか。。。
たとえ、球速がなくても、コントロールが悪くても大丈夫。佐々岡流プログラムを実践すれば、面白いようにバッターを打ちとることができます。
ポールの出所がわかりづらい。タイミングがとりづらい。実際の球速よりも速く感じる。こういったツカミどころのない投手。。。いますよね。
もしあなたが、本気で球速>やコントロールなど、ピッチャーとしての総合力を身に付けたい、と考えているであればこの「佐々岡流 ピッチングの極意」は、オススメできると思います。
バッターのタイミングを外し、空振りや凡打の山を築く「勝てるピッチャー」を目指すのもいいですね!
ピッチング・スピードアップ!プログラム
WBC,オリンピック日本代表,プロ野球選手コンディショニングコーチでもある森部昌広氏による球速UPするための実践DVDです。 |
購入価格 |
16,800円(税込) |
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指導者の実績 |
森部昌広 |
収録時間・内容 |
DVD156分・冊子125ページ |
特典 |
@返金保証制度(球速保証)有り |
対象者 |
ピッチャー(全年代)・野球の指導者 |
総合評価 |
【編集部のコメント】
ピッチャーの球速を上げたいならこの教材ですね。出会ってから、かれこれ10年ぐらいになります。
速球を投げるピッチャー全てに共通している、腕をスイングする速度の速さ。踏み込みの強さ、体がよくしなる柔軟性、足の速さ、腕力の強さ、各関節の広い可動性など、これ以外にもピッチャーに必要な全ての要素をこのプログラムで強化&改善し、球速を140km/hレベルにまで引き上げてくれます。
これは『才能』や『センス』などどは全く関係ないそうです。一番大切なことは、なるべく早くから正しい指導を受けること。
伸び悩んでいた多くの小中高生が、球速が伸びて、安定したピッチングができるようになって、はじめて野球というスポーツが、投げるということが、本当に楽しいと言ってくれます。
実際に高い効果が出ていることは証明されていますから、ピッチングで悩んでる方は、一度ぜひ実践してみるといいですね。
コントロールや球種など、ピッチャーとしての総合力を上げたいなら、第2位の「野球ピッチャー上達革命」もオススメです。
ピッチングのコントロール(制球力)安定!のまとめ
野球においてコントロールを安定させるためのトレーニングは、投手(ピッチャー)にとって重要です。
チームから投手(ピッチャー)を任されたのであれば誰しもが、ストレートの球速を上げたいと思うのは当然です。速いストレートを投げる選手は、とても魅力的ですからね。
しかし、コントロール(制球力)は、投手にとって生命線ともいえます。試合を上手に作っていけるのは、やはり制球力の良い投手ですから安心感があります。
コントロールを安定させるには投げ込む事も大切ですが、ただ投げ込むだけでなく正しいフォームで投げ、効果的な練習をする必要があります。
投手(ピッチャー)のコントロールを安定させるための効果的な練習方法とは、、、
簡単に言うと、
@.自分の投球フォームを固める
A.投球に必要なインナーマッスルを鍛える
ということになります。
コントロール安定のためには、自分の投球フォームやリリースポイント、体重移動などを見直し、実際に野球をした際に上達した投球ができるようにしっかりと矯正しなければなりません。
もし悪いくせがついていたらかなりの時間がかかりますから、正しいやり方で、繰り返し繰り返し反復し自分のモノに出来るように頑張りましょう。
今まではピッチャーであれば走ることで、体力をつけるというような考え方が多くありました。もちろん走るというトレーニングでも、様々な要素を獲得することができます。
しかしピッチャーとしては、これだけではいけません。
実は、ピッチャーのトレーニングとして、これを行えば良いというわけではなく、様々なトレーニングを組み合わせていくことで、あなたに必要なパフォーマンスとして、コントロールの安定や球速アップに繋がっていくのです。
コントロールに自信を持っているピッチャーって、堂々として落ち着いていて余裕がありますからね。。。
以上で、野球ピッチングのコントロール安定についてを終わります。