野球の三振にまつわる予備知識。三振の「K」とは?振り逃げとは?

野球のルールって、なかなか分かり難いところが多いですよね。
審判の皆さんは、ほんと苦労さんです。スコアラーは尊敬するに値します。

 

調べてみると、三振(さんしん)とは、
野球、ソフトボールにおいて打者が投手からストライクを3つ取られること、またそのときの記録である。英語ではStrike Out(略記SO)といい、スコアブックではK、またはS.O. と記す。

 

とあります。要約すると、、、

1回の打席において、打者が3回ストライクを宣告されたときの記録を三振という。このとき、第3ストライクの投球を捕手が正規に捕球するか、後述する規則により第3ストライクの宣告を受けた打者が直ちに走者となれない場合には、打者はアウトになる。ここで第3ストライクの宣告は、直ちに打者のアウトを意味するとは限らないことに注意しなければならない(→振り逃げ)。

なるほど、理解するのに、かなり時間がかかりますよね。

 

逆に、この辺をマスターすると、野球をやるのも、見るのも、ますます面白くなってきます。 今回は、野球の三振に関係する予備知識を集めてみました。

 


野球の三振はどうして「K」なのか?

大リーグでは三振をとるたびに「K」の文字が並ぶ。。。
よく見る光景ですね。

 

これは、スコアブックで三振を「K」と表記することからきているのでしょう。
では、この三振はどうして「K」なのでしょうか?

 

一番有力な説は、strucK out(三振)の「K」をとったというもののようです。

 

頭文字を取って「S」と略記すると、Steal や Sacrifice
などと紛らわしくなるので、文字的にも発音的にも目立つ「K」の文字をとったのだといわれています。

 

ボックススコアの考案者であるHenry Chadwick だったという説もあるようです。

 

その他いろいろ説が出ていますが、スコアブック上で三振をKと表記する理由は諸説あり、今も明確にはなっていないようです。

 

例えば、

「struck」の末尾の「K」を採ったとする説
スポーツライターのヘンリー・チャドウィックによって考案された。頭文字の「S」をそのまま表記してしまうと、「Sacrifice(犠打)」と重複するためだとされる。[7]

 

「Knockout」のKを採ったとする説
現在はこれが最も有力である。「Strike out」の頭文字の「S」や「SO」をそのまま表記してしまうと、「Sacrifice(犠打)」や「Steal(盗塁)」、「StealOut(盗塁刺)」と重複するためだと言われる。

 

「kill(ed)」のKを採ったとする説
日本語で「一死」などと言うように、「アウト」は「死」を意味する。つまり、「三振する」→「打者は死ぬ」→「投手は打者を殺した (killed)」

 

Kは「三画」なので、strike three を表すのに都合が良い説。
 (英語に画数の概念があるというのは疑問ですけど?)

 

「単なる偶然」説
ルールブック編集者がアウトにする方法を適当に箇条書きした上で、アルファベットを一文字ずつ振っていき、その結果、偶然にも三振のところに「K」が振られたとする。ただし、公認野球規則において三振になった打者がアウトになることを規定しているのは、同規則6.05のうち(b)(c)(j)[8]である。

 

また、スコアブックの付け方によっては、三振は「SO」と表記しています。

 

三振で打者アウトは「S.O.」と略記し、Kの方は三振振り逃げに当てている場合もあります。

 

野球の振り逃げとは?記録上は三振になる。

振り逃げというのは、

打者は第3ストライクで三振、通常はアウトになりますが、その第3ストライク目の球がワンバウンドしたり、捕手が捕れずに後ろに逸らしたりした場合は、まだアウトではなく、打者は一塁へ走ることが出来ます。

これを振り逃げといいます。

 

振り逃げという名称ですが、見逃しの三振の場合にも適用されます。

 

この打者をアウトにするには、打者にタッチするか、一塁に送球しなければなりません。
これより以前に、打者が一塁に行けばセーフとなります。
ただし記録上は三振です。

 

また、振り逃げはどんな場合でもできるわけではなく、次の場合のみ可能です。
無死または一死で、一塁に走者がいない時。
二死の時(走者の有無は関係なし)

 

つまり、捕手が故意に落球することで併殺が取れるケースでは、振り逃げはできないようになっているのです。

 

また、「第3ストライク目を捕手が正規に捕球できなかった場合」なので、打者がバットを振ったかどうかは関係ありません。

 

振り逃げという俗称に惑わされて誤解している人も多いのではないでしょうか。

 

※補足
「正規の捕球」とは、投球が地面に触れる前にミットか手で確実に掴むことですから、
ワンバウンドの投球を空振りし、それを捕手がミットで捕った時。
投球が捕手のユニフォーム、マスク、プロテクターなどの用具にはさまった時。
にも振り逃げが当てはまります。

 

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